遊びか本気かわからないまま私は愛川さんと体を重ねた。
パン屋の店員として働く私と
IT企業で活躍する愛川さんとでは住んでいる世界が違う。
私以外にも付き合っている女性がいる事は
薄々気が付いているけれど私のカラダが愛川さんを求めてしまう。
いつも会うまでは不安でたまらないのに
ベッドの中に入ると大きな安心感に包まれて満たされて……。
高校を卒業後にいくつかの職場を転々とした私が足裏マッサージの
学校に通い始めたのは、 パン屋でアルバイトを始めたのがキッカケだった。
マッサージ師の資格を取って就職をして
今度こそ仕事を続けていこうと決めたのに
このままじゃ愛川さんにカラダも心も囚われてしまう。
今度こそハッキリさせなくちゃ。